どうもアラフォーパパのクロシロくんです。
5月が終わり、6月に入りました。
6月といえば・・「中学校最初の定期テスト!」ですよね。
今日は教師経験16年の元中学校理科教師のクロシロくんが
中学校最初の定期テストに向けて
「保護者のできること・サポート」
というテーマで発信していきたいと思います。
子どもが中学生になったけど、保護者として何をしたら良いのか?
と悩まれている方へのアドバイスになれば幸いです。
保護者のできること・サポート
中学生のお子さんを育てている保護者のありがちな悩みとして、
「何をどこまでしていいのかわからない。」
「もう中学生だから自分でやらせてみているがどうなんだろう」
などが挙がると思います。
実際に、学期末の三者面談などでよく耳にした言葉です。
今回は中学1年生にフォーカスしてアドバイスを送って行けたらと思います。
中学生といっても、数ヶ月前までは小学生でした。
正直、制服に袖を通し、通学する学校が中学校になり、肩書きが中学生になっただけです。
大人が思っているよりも、子どもたちの精神面での変化は全くといっていいほどありません。
それなのに、親がいきなり手を離したら、
自分一人でこなせない子どもたちはすべてを投げ捨てていくしか方法がありません。
それだけ中学校での学習というのは子どもたちに重くのしかかってきます。
- 教科数の多さ
- 教科担任による学習スタイルの違い
- 宿題の指示の多さ
そのため、保護者としてできること・サポートしてあげたほうがよいことが必ずあります。
次の項目で説明していきますので、ぜひ確認してください。
確認したほうがよいこと
一つ目の保護者としてできること・サポートしてあげたほうがよいことは
「確認」です。
中学生になると小学校との違いに戸惑いついていくことだけで精一杯になりがちです。
4月からの1ヶ月経過時のGW(ゴールデンウィーク)までは自分が思っている以上に頑張って乗り越えてきたのだと思います。
しかし、そこからの1ヶ月が経過した6月に入った現在では、何をやらなくても大丈夫なのか、これくらいなら大丈夫か、などのラインを探し始めているお子さん。
頑張りが持続できなくなり、何ができていて、何ができていないかを整理できず、ただただ毎日が苦しくなっているお子さん。
タイプは様々ですが、保護者の方が「確認」をしてあげることで自分の状況を整理することができるはずです。
中学校の学習では、定期テストが年に5回(三学期制に多い)、4回(二学期制に多い)と実施されます。
小学校の時とは違い、約2〜3ヶ月分の学習内容が5教科、9教科テストされることになります。普段の学習が定着していなければ得点することは難しいです。
小学校の業者のカラー刷りのテストは毎回高得点だったのに・・
こんなにできないと思っていなかった・・
これから私は中学校の学習についていけるのだろうか?
なんて子どもたちの声も上がります。
まずは、保護者の方がしたほうが子どものためになる「確認」として4点あげたいと思います。
- 毎日の持ち物や予定
- テスト範囲
- 学習ワークなどの進み具合(テスト範囲)
- 学習でのつまづきがあるか
1.毎日の持ち物や予定
中学生になると、小学生の時とは違って毎週時間割などのプリントは配布されないことが多いです。
基本の時間割を事前に渡されており、毎日帰りの会で明日の時間割と持ち物を確認します。
どの学校もメモをするシステム(ノートや冊子)などがあるはずですので、きちんと記入できているかどうかをまずは確認してください。
子どもたちは毎日の繰り返しを面倒くさがり、この部分が疎かになることが多いです。
そして、宿題などの期日などもメモする習慣をつけさせましょう。
そんなの中学生だから自分で、と思う方も多いかと思いますが、何事も最初が肝心です。一緒にやってリズムができたら、少しずつ手を離していきましょう。
また、定期的な確認も必要ですので、2週間後、1ヶ月後などと期間を設けて、チェックすると良いと思います。
きちんと自分でこなせていたら、
最大限に褒めてあげましょう。
2.テスト範囲
続いて、6月に入ったこの時期ですので、最優先に確認したいことがテスト範囲についてです。
テストの約2週間前にはテスト範囲表というプリントが配布されているはずです。
そこには、テストが実施される教科のテスト範囲(教科書やワーク・問題集のページ)が記されています。
また、学習のアドバイスや提出物の有無も書かれていますので、一緒に確認してあげましょう。
最初のテストでは、見方も取り組み方も
わかっていないことも多いです。
また、学校によってはテスト計画表とよばれるテスト当日までの学習計画表も用意されています。
学習計画表自体が評価されるわけではないですが、
何の教科をいつ、どれくら勉強する必要があるのかの予定を立てる練習になります。
(学習で成果を上げている生徒は確実に取り組んでいます。)
学校の授業の中でも時間はとられているはずですが、保護者の目線での確認もあったほうがよいでしょう。
3.学習ワークなどの進み具合
子どもたちはテスト勉強といわれても、実際何をしたらよいのか分かっていない場合が多いです。
勉強=教科書を読む となっているパターンが多いです。
つまり、インプットが多く、アウトプットがない状態です。
記憶を定着させるためには
アウトプットが多い状態を目指すべきです。
そのため、学校では学習のワークとよばれるような問題集が購入されて、お子さんが持っているはずです。
授業中に扱う場面もありますが、基本は家庭での学習(復習)用となっている場合が多いです。
そして、テスト当日やテスト前に回収され、点検されます。
毎日の家庭学習の時間がうまく設定できていなくて、ワークを開いていみると、何も取り組んでおらず真っ白という可能性も大いにあります。
そうなってしまうと、テスト前の学習はワークを提出するという目標に置き換わってしまい、わからない問題もちょっと頑張れば解くことができた問題も
すべて模範解答を書き写す作業になってしまいます。
それでは、知識も定着するわけもなく、基礎基本が欠如したまま定期テストに臨むことになってしまいます。
日々の学習習慣を整えるためにも、始めのうちは学習ワークなどの進み具合はチェックすることをお勧めします。
4.学習でのつまづきがあるか
最後になりますが、お子さんの学習面でのつまづきの確認です。
テスト2週間前となってしまえば、正直すべてを改善するのは難しいです。
ですが、今後のためにも子ども本人がどこが分かっていて、何が分かっていないかを把握させるために時間をとる必要があります。
わからないことが恥ずかしい・・とまでは思う必要がないけれど、自分の将来のことを少しずつ考えて、いくためにも自分の課題と向き合う力を育てていくきっかけにしたいですね。
一緒にやってあげてもよいこと
次は、子どもが勉強に前向きに取り組んでいく上で
「一緒にやってあげてもよいこと」です。
ここが一番難しいポイントかもしれません。
思春期に入っていくこの時期を考えると、保護者の立場からすると手も口も出さないほうがよいのかも?と思ってしまいがちですが、それは違います。
子どもはいくつになっても子どもです。
子ども扱いされたくないばかりに、強がって本心を隠しがちだったりする場合が多いです。
時間をかけて本心を開いていけるのが一番いいのかもしれませんが、
テストや成績は待ってはくれません。
時が来ればテストは実施され、成績は出てしまいます。
お節介だと思っていれば、自分だけで頑張ろうとしますし、子どもは成長していく過程の中で少しずつ大人になるにつれ自分から離れていくものです。
枠組みにはめるという考え方ではうまくいくはずもないですが、一緒に考える、取り組むは非常に効果があります。
子どもの成長に期待しているよというメンタル面でのアピールにもなります。
一緒にやってあげることとしては、
- 勉強の時間を設定する(その時間保護者の方も勉強や読書をしましょう)
- わからない問題を一緒に考える
- わからない問題を教える
中学生1年生の学習内容は小学生の復習がメインとなっており、教科書を見ればなんとかなります。ならないという方は一緒に勉強しましょう。
私はわからない!あなたの勉強でしょ!
では、保護者の方がわからないものをなんで中学生の自分が理解しないといけないのかと疑問を感じるはずです。
一番大切なことは保護者の方が仕事のこと、趣味のことなどの
勉強をしている姿を見せることです。
できれば仕事のことや資格取得などに向けて頑張る姿が望ましいです。
人生いくつになっても勉強は必要で、一番身近な大人である保護者が勉強している姿が心に刺さります。
自分の人生・生活のために勉強は必要なんだと思わせてください。
やってはいけないこと
できること以外にも勉強をするときに大切なことがあります。
これだけはやってはいけないということです。
それは「ご褒美を設定すること」
「期待していない関連の発言」です。
「ご褒美を設定すること」
よく耳にするであろう、このやる気を出させる手段ですが、全くといっていいほど成果は出ませんし、実際に成功した試しがありません。
(見たことも聞いたこともありません。絶対に長続きしません。)
何よりもご褒美のために勉強するというモチベーションは長続きしないからです。
そのご褒美は結局のところ勉強で成果を上げなくても手に入ります。誕生日プレゼントやクリスマス、お年玉など・・
うまくいったらご褒美がもらえる。うまくいかなくても失うものがない・・
こんなにも子どもにとって
都合のいい約束はありません。
どうしても子どもに勉強してほしいがあまりに圧倒的不利な約束をさせられてしまっているのです。
中学生になぜ勉強するのかを自分で考えさせるのは難しいです。
中学生に限らず、自分で経験したこと以外の未来は想像ができないからです。
大人は自分が通ってきた道なので当たり前のように語りますが・・
それは伝わりません。
だからこそ、勉強する理由を子どもの一番のサポーターである保護者なりにご自分の言葉で伝えて、その期待に応えたいと思わせたいですね。
期待していない関連の発言
続いて、こちらもよく聞くことが多いセリフです。
「私も勉強が得意でなかったから、あまり期待はしていません。」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)までの結果は求めていない。」
「〇〇ちゃんには勉強以外のいいところを伸ばしてほしい。」
「〇〇点(平均点)くらいはとってほしい」
どうでしょうか?
一度は言ってしまったことがある・・
どこかで聞いたことがある・・
なんて発言ばかりではないでしょうか?
三者面談などで保護者の方が子どもを守ろうとするばかりに咄嗟に出てしまったセリフかもしれませんが、子どもの心に残す傷跡は想像以上に大きいものになります。
1番のサポーターに期待していないという烙印を押されてしまったのですから・・
うまくいかないのは能力のせいではなく、
努力の方法が間違っている場合は大半です。
日々の子どもの学習に対する取り組みが一体どういった状況なのかをきちんと把握することから始めましょう。
期待された人ほど、その通りの結果を出すといわれる「ピグマリオン効果」
その逆を「ゴーレム効果」といいます。見込みがない、期待していないということが伝わると本当にその通りの悪い結果になってしまうというものです。
学習というものが絡んでくると、「遺伝」というものを意識してしまいがちです。
子どもは自分と同じように育つものだという思い込み。
実際、学習(学校のテスト)というものに限れば、トレーニング次第で結果はいくらでも変わります。
兄弟で学習の成果が大きく異なる例は身近にいくらでもあると思います。
本人の学習というものの捉え方の大きさ、保護者の期待によって子どもはいくらでも伸びていきます。
ぜひ、応援する言葉をかけ続け、子どもたち本人が満足いく結果を出せるようになるま
でサポートできるといいですね。
多少結果が出なくても、目標に向かって努力するという一連の流れを子どもたちが掴むことに意味があります。
結果ではなく、過程を重視する子どもが増えていってほしいものです。
きっと、次のテストではうまくいくはずです。
まとめ
今日は前職である教職経験を生かして、定期テスト前の勉強に対して、
「保護者のできること・サポート編」ということで
紹介してみました。
勉強は別物として考える人も多い中、実は勉強もスポーツやゲームと同じように攻略法があります。
どれだけ、達成感を楽しみとして感じ取れるかがポイントになってきます。
学力が高ければ、何事にも一生懸命取り組むポジティブな仲間との時間を得ることができます。
やらなくていい理由探しをする仲間の中ではお子さんは育っていきません。頑張る理由を探す子に育ってほしいです。
ぜひ、お子さんの勉強についてお悩みの方がいましたら、今日の記事を繰り返し読んでいただきサポートをしてあげてください。
今後も教師経験16年を生かして、子育てのアドバイスを伝えていけたらと思っています。
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