「中学1年生の塾の必要性について!」教師経験16年の元中学校理科教師が教えます。

どうもアラフォーパパのクロシロくんです。

 

先日、中学1年生最初の定期テストに向けての

「保護者のできること・サポート」というテーマで紹介しました。

 

ご好評いただいたので、続けて書いていきたいと思います。

 

kuroxshirokun.com

 

中学生のお子さんと保護者が1度は通る話し合い

 

「塾の必要性」についてです。

 

参考にしていただけると嬉しいです。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

塾は本当に必要なの?

結論から先に申し上げます。

 

中学生の学習に塾は必要ありません。

 

全員に当てはまるものではないかもしれませんが、大半のお子さんに必要なものではないはずです。

 

・有名私立大学付属の高校を実力で受験する


・保護者が勉強を教えることができない

 

・家庭の状況で落ち着いて勉強できる場所が家にない

 

など塾で学習すること、というより学習環境を整える必要があるお子さんには塾が合う可能性もあります。

 

 

全員に当てはまる答えはないとしても、

一般的に中学生の学習に塾は必要ありません。

 

では、

  1. どのようにして学力を上げていけばいいのか
  2. テストで点数を取れるようにしてくのか
  3. わからない問題を誰に聞けばいいのか

という疑問が出てくると思いますので、一つずつ説明していきます。

 

どのようにして学力を上げていけばいいのか

学力に限らず、力を伸ばしていくために必要なことは

「練習時間の量と質」です。

 

学習に関していえば、学習時間と内容となります。

 

あたりまえに聞こえるであるこの答えですが、実際に実行にうつすとなると非常に困難な道のりになります。

 

中学生は小学生とは違い、決まった宿題が毎日出るわけではなく、部活動も始まり、中学生は毎日くたくたです。

 

その中で「どれだけ強い意志で机に向かうか」に頼るわけにはいきません。

 

というか、誰だって無理です。

ということで、大切にすべきは習慣です。

 

習慣を味方につける必要があります。

 

朝起きたら顔を洗うように、歯を磨くように、お風呂に入るように、ご飯を食べるように日々の生活習慣の中に「学習」を組み込みましょう。

 

具体的には何時から何時は机に向かうを必ず守ることです。

 

最初は10分でも、15分でも構いません。ご家族に宣言させ、協力しましょう。

 

ご飯の時間がずれても仕方ありません。本人と相談して決めた時間を最優先してあげてください。

 

また、お子さんが勉強している時間には家族も勉強や仕事に関することに静かに取り組んであげてください。間違ってもテレビやスマホで時間を潰すことの内容にしてください。

 

本気で家族が応援して、協力してくれていると思えば、子どもたちも本気で学習するはずです。

 

根気強く取り組む必要があり、長い時間がかかるかもしれません。

 

しかし、習慣の力は偉大です。一度身につけてしまえば、体が勝手に動きます。ぜひ、小さいうちから習慣化させましょう。

 

テストで点数を取れるようにしていくのか

次に、テストで点数をとる方法です。

 

 

これは上の項目で書いたとおりの学習の習慣がついていれば、自ずと伸びていくものです。

 

しかし、勉強の方法を間違えていると、伸びるものも伸びません。

 

毎日勉強2時間しているんだけど平均点も取れないんです。ポロポロ(涙)

なんてセリフを三者面談で何度も聞いてきました。

 

真面目に取り組めば力がつくわけではありません。

 

大切なのは、インプットとアウトプットの比率です。

 

ぜひ、アウトプット多めの学習をするようにアドバイスを送ってあげてください。

 

アウトプットすると、始めのうちは ×(間違い)ばかりが続きます。

 

しかし、この ×(間違い)を直していくことが勉強です。

 

○よりも×に注目できる子が伸びていきます。

 

わからない問題を誰に聞けばいいのか

塾に行かないと、わからない問題を誰に聞けばいいの?となりがちですが、

 

そこは学校の先生を使い倒しましょう。

 

テストを作るのも、採点するのも担当している学校の先生です。

塾の先生ではありません

 

毎時間授業後に分からなかったところを質問し、家庭学習で出た疑問も質問する。

 

この流れが出来上がった子はテストも成績もグングン伸びていきます。

 

学校の先生は勉強を教えることを1番のやりがいとしています。

 

他の仕事に時間を取られてしまい、モヤモヤしているのも事実です。

 

素直に学習に対する疑問をぶつけられると熱が入って教え始めます。

 

これが学校の先生の本来の姿かもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

塾にかかる費用って?

塾に通うと費用がかかります。

 

毎月の月謝だけでなく、模試の費用や夏季講習、冬季講習、テスト前対策、テキスト代、入塾代など

 

何かとつけて集金されます。

 

塾に通う日数が週1で1万円、週2で2万円、週3で3万円と増えていきます。

この金額に先程の費用がのってきます。

 

年間50万円弱は必要になりますね。3年間で200万円

固定費として出ていくお金になっていきます。

 

200万円というと、3年生になって進学先を検討する時に、私立高校を選択肢から除外しなくてはならないくらいの金額ですね。

 

そして、一度入塾すると、成績が上がったかどうかに限らず、

「塾をやめたら、成績が下がってしまう・・」

 

という呪いにかかってしまい抜け出すことができなくなります。

 

塾が必要だと考えるときには先の先のことまでしっかり考えましょう。

 

塾に通うと生活リズムが乱れる?

続いて、塾に通うことで生まれるリスクについてです。

 

塾に通っている子は授業中に眠気に襲われていますね。

 

 

塾で勉強するから今はいいや、みたいな生徒もいるわね。(ママ)

 

実は我が家の妻も現役教師であり、同じ感想を抱いていました。

 

中学生は小学生と比べると毎日忙しいです。

 

週5日のうち、4日は6時間授業。

 

そして、部活動に所属していれば、授業の時間に関係なく完全下校時刻まで部活動となります。

 

夏場は6時過ぎまで、冬場は5時前まで学校に拘束されます。

 

 

そこから、塾の宿題や塾の授業となると夕飯の時間もなく

9時半ごろまで塾で勉強することになります。

 

学校から塾へ直接向かう子もいるぐらいです。

あたりまえのように睡眠時間が削られていきます。

 

何に取り組むにしても目の前のことに対する集中力が欠如し、パフォーマンスを発揮できません。

 

自分のリズムで落ち着いた場所で勉強する習慣を身につけるためにも塾は必要ないと考えられますね。

 

まとめ

今日は「中学1年生の塾の必要性について!」というテーマで、教師経験16年の目線から意見させていただきました。

 

実際、学年のトップクラスの生徒は塾には行っておらず、自分で毎日決めた時間をきっちり学習にあて、早寝早起きを心がけていました。

 

大人も子どもも同じように

生活習慣が整っている人ほど成果を上げる

ものなんですね。

 

子どものことを思えばこそ、塾へ行かせて勉強させたい!と考えるかもしれませんが、

 

やはり何事も近道は存在しません。

 

勉強は塾へ行ったとしても、子ども本人の向き合い方ですべてが決まります。

 

ぜひ、自分ごととして考えさせ、やり抜く力を育てていきたいですね。

 

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